2011年12月9日金曜日

クロ豚

LOOTONE ARTWORKS

(ネットからの抜粋です↓)



何年か前、目の前に川が流れるところに親が家を新築し、
引越して1ヶ月、事件は発生。

その日は何年かぶりに大雨が降り、川はだいぶ増水してました。
家から珍しいその光景を眺めていた俺と弟。

すると弟がピンク色の動く物体を発見!
双眼鏡で見てみると、なんとブタ!!

しかも1頭ではなく、発見できただけでも10頭ぐらい!!
(上流には牧場があった。)

俺らは即、親に報告し、親は警察に報告。

しかし警察はブタより、人身事故の方が大切(当たり前か・・)
取り合ってくれません。
俺ら家族は何もできず、ただ流されていくブタを見ていました・・

それから数日たって水も引き、俺と弟は流されたブタを、
探す為に海岸を歩いてました。

ちょうど川と海の合流(河口?)近くの家だったので、
家のベランダからも海岸はみえてましたが・・
ほどなくして、俺らはブタを発見・・しかも5匹・・
水を飲みパンパンに膨らんでいました。
もう本当に気持ち悪くて、俺らは走って家に逃げ帰りました。

なぜかその時は親に報告しませんでした・・
今思えば、あの時報告していれば、あんなにたくさんの人に
迷惑をかけずにすんだのに・・

さらに数日して、ベランダでタバコを吸ってた親父が、
慌てて俺の部屋に飛び込んできました。
双眼鏡を取って、すぐにベランダに戻り、大声で俺を呼びます・・
(何やねん)と思いながらベランダに行き、言われるがままに
双眼鏡を覗くとそこには・・

真っ黒な岩?らしきものが5つ。
転がっていました。真っ黒でした。
早速、親父と俺と弟でそれを確認に行きましたが、
俺と弟は途中で足を止めました・・
そこは数日前、流されたブタが横たわっていた場所だってことに
気づいたんです。

俺と弟が、かなり手前で待っていると、前方から鼻をつまみ、
見たことも無い形相の親父が走ってきました。

親父は俺と弟の目の前で、昼ごはんのうどんを全部吐きました・・
初めて、親父の情けない姿を見、同時に申し訳ない気持ちになりました。

公務員の親父の仕事は速く、すぐに保健所に連絡。
1時間後、2人の職員らしき人が海岸に来ました。

もちろん俺ら3人はベランダからその作業を見守ることにし、
遠くから眺めていました。
すると早速聞こえる嗚咽!走ってくる職員!そのリアクションは
親父と全く一緒でした。
もちろん俺らは大爆笑!

しかし腹かかえてられるのもつかの間。
彼らがウチにやってきて 「2人じゃとても始末できないので、
手伝ってほしい」 と、とんでもないことを言ってきました。
もちろん3人とも断固拒否。
職員は仕方なく、電話だけ貸してほしいといい、応援を呼んでいました。

30分後、なんと来たのは15人!
しかも○○市役所と書かれた車5台に乗って、スーツ姿で堂々と登場!
今から何をやらされるのか全く解ってない様子。
全員長靴をはき、マスクをして、いろいろな道具を持って、歩いていきました。

数秒後、期待を裏切らない彼らは嗚咽の嵐!
中には走って逃げ出したり、吐き出すひともいました。
スーツ姿の若者が、夏の海岸で嗚咽、嘔吐、逃亡です。
もちろん大爆笑です。

それから30分ぐらいたって担架みたいなものに、黒い岩のようなモノ、
最初はピンクだった豚が、日に焼け黒ずみ、腐食したモノを運んできました。

彼らは、それをどうするかきめておらず、車に乗せるのを躊躇してました。
結局、一番若い人二人が運転する車に全部乗せ、走り去って行きました。

一番修羅場だったのは、若者2人の帰りの車の中でしょうね・・